ഇങ്കോ

インコに向かって呟くだけの鳥籠🦜

「なぜゴッホは貧乏で、ピカソは金持ちだったのか?」

なぜゴッホは貧乏で、ピカソは金持ちだったのか?

 

2013年の本ですが、とても面白かったです。

企業合併・買収というお金の先端世界を経験した著者の洞察。

 

 

自分的に心に刺さった箇所4つ✏️

 

 

「コミュニティ」の価値

 

やがて国家が力を失っていき(それに伴うお金も)、衣食住と関わる企業とのつながり、世界中での個人のつながりの存在感が増していく中で、何に投資するか。コミュニティは最強の投資先。

 

「信用」の想像

 

信念(プリンシプル)を守ること。行動に一貫性を持たせること。その人は何を重視し、行動としてどこに一貫性があるのか。(信用の創造のための)あともう一つは、覚悟を持って価値を提供し続けること。

 

暇つぶしのリテラシー

 

失業率は労働解放率(←!)。もはや会社の多くは月30〜50万の年金を支払うための生活保護団体と化している。働く必要がないときに、なんとか従来の社会の指標ではなく、自分だけの「指標」を設計しなければならない。最初は単純なものでいい。アプリでジョギングを記録し、クックパッドのマイフォルダ機能で自分が作った料理のレシピを増やし続け、農園を作り野菜を育て収穫を記録する。小さな記録と小さな達成感から、徐々により大きくて、より社会的な目標が生まれ、貢献をお金に変換できるようになる。新しい時代の仕事の仕方。さらにそれを組み合わせて大きくするとビジネスに。ビジネスの本質は組織化。会社はその存在の必然性や使命に沿って活動しているときに効用が最大化する。

 

使命を探すのではなく私欲を削る

 

プロフェッショナルとは神に宣誓(プロフェス)する存在。仕事の姿勢を通じてエゴが濾過される。自分を透明な状態に保つ。できるだけ持たない生活をして世界に同期させる。21世紀のキーワードは「所有ではなく、使用」。

 

 

お金の定義も人それぞれでコミュニケーション・ツールのひとつ。鋭利性と暴力性。不安と欲望でお金は育つ。絶対的なコミュニケーション・ツールではない。最大公約数的なコミュニケーション。将来的には物事を無機化・数値化しないでコミュニケーションが行われ、かつそれが円滑に生産の上昇気流に乗せられる「お金のない世界」を考えていくこと。

 

 

ピカソがどれだけお金という性質をよくわかっていたかになぞらえて書かれていました。山口揚平「なぜゴッホは貧乏で、ピカソは金持ちだったのか?」

 

 

得ではなく、価値を。 

そして有機的に。